検診マンモグラフィは受けた方がいい?
動画ナレーション全文
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目次
00:00 ギモン
- 乳がんは心配だけど、検診で何か言われたらと思うと、それも不安。
- どのくらい精密検査って言われるの?
- 乳がんはどのくらい見つかるの?
- 結局、検診マンモグラフィは本当に受けた方がいい?
などのギモンはありませんか。
00:25 乳がん検診受診の割合
同じような不安を抱えている方、検診を受けることをためらっている日本人はたくさんいるようです。このグラフは、乳がん検診を受ける方の割合を示しています。代表的な他の国々では、60−80%の女性が2年毎の検診マンモグラフィを受けています。一方、日本では、検診マンモグラフィ受診率が40%前後です。近年は、少しずつ受診率が増えてきていますが、それでもまだ50%に達しない割合です。
01:03 検診マンモグラフィの利点
検診マンモグラフィは、40歳以上の場合は受けた方がよいです。検診マンモグラフィの利点は、乳がんの死亡率を減らすことができることです。40歳以上において推奨されており、推奨されている検査項目はマンモグラフィと問診です。視触診を併せて行っている自治体もあります。
01:28精密検査にひっかかる割合
検診の中で、精密検査を受けるように言われるのは一体どのくらいなのでしょうか。検診マンモグラフィはこのように大きく5つのカテゴリーに分けられて、判定されます。カテゴリー3,4,5が、精密検査を受けるように勧められます。
検診マンモグラフィを受けた人が1000人いるとしましょう。要精密検査の通知を受け取るのはおよそ50人です。
01:59乳がんがみつかる割合
そして、最終的に乳がんと診断されるのは、約3人です。検診マンモグラフィを受けた方のうち、乳がんと診断されるのは、約0.3%です。
02:12 検診マンモグラフィの不利益
検診マンモグラフィには不利益もあります。その1つが、過剰診断の問題です。これは、本来、見つけなくても良かったようながんを見つけてしまうことです。もう1つは偽陽性です。偽陽性とは、精密検査を受けるように言われて、一時的に精神的ストレスを感じるものの、実は異常なしであったことになります。
02:38 40歳以上で勧められる検診マンモグラフィ
検診マンモグラフィは、利益と不利益、両方の側面があります。40歳以上であれば検診マンモグラフィによる利益と不利益を天秤にかけた場合、利益である、乳がんによる死亡率を減らす効果が十分に大きいと判断できます。これらから、検診マンモグラフィを定期的に受けることが、国によって推奨されています。
03:05乳がんに対してできること
日本人女性の約9人に1人が乳がんになる時代です。乳がんになるリスクがゼロの人はいません。乳がんになるリスクを完全にはなくせないのだから、乳がんに対してできることとして、まずは検診を受けてみましょう。
乳房は自分で触れることのできる臓器です。乳房セルフチェックを行って、普段の自分の乳房を知り、変化に気づきやすいようにしましょう。40歳未満の方は、まずは乳房セルフチェックを心がけてみましょう。何か変化に気づいたら、早めに乳腺科を受診しましょう。このように、自分の乳房への関心を高めつつ生活することを、ブレストアウェアネスといいます。
03:58 ポイント
今回のポイントです。
- 検診マンモグラフィは、乳がんで亡くなる方を減らすことができる、唯一の検査です。
- 40歳以上では2年ごとの検診マンモグラフィを受けることが推奨されます。
- 検診受診者のうち、要精密検査は約5%、乳がんは約0.3%です。
- 検診を受けることを不安に思う必要はありません。
- ブレストアウェアネスの一環として、検診を受けたことのない方は、ぜひ一度検診を受けてみましょう。検診をこれまで受けている方は、引き続き定期的に受けましょう。
以上、BC Tubeでした。