トリプルネガティブ乳がん術後における「カペシタビン療法の保険適用」を求める署名活動へのご協力のお願い

今回私たちは、オンライン署名のchange.orgでトリプルネガティブ乳がん術後における「カペシタビン療法の保険適用」を求める署名活動を立ち上げました。
#カペシタビンを乳がん術後治療に
署名ページはこちら➡️https://www.change.org/AdjuvantCapecitabine
この治療は多くの患者さんの命を守る可能性があるにもかかわらず、いまだ保険適用がなされていません。
BC TUBEは、すべての患者さんに「標準治療への平等なアクセス」が保障される社会の実現を願い、この署名を呼びかけます。
トリプルネガティブ乳がんは、若い女性にも多く、再発リスクが高いタイプの乳がんです。術前に抗がん剤を行っても、がんが完全に消えなかった場合(pCR非達成)は、再発のリスクが大きく上がることが知られています。私たち医療者にできることは、そんな患者さんに対して、少しでも再発を防ぐ可能性のある治療を届けることです。
その1つが「カペシタビン」という薬です。
この薬は、術前化学療法でがんが残った患者さんに術後薬物療法として追加することで、再発を減らし、命を救うことができると示された治療法です。日本と韓国の研究チームが行った「CREATE-X試験」では、特にトリプルネガティブ乳がんの患者さんで、術後にカペシタビンを追加することで再発を減らし、生存率を改善することが示されています。
この研究成果は、世界中の乳がん治療ガイドラインに反映され、日本の診療ガイドラインでも「カペシタビンの術後投与は強く推奨される」とされています。
にもかかわらず、日本ではいまだに術後薬物療法としてのカペシタビン投与に保険が適用されていません。
そのため、患者さんや医療者の多くが、効果のある治療を知っていながらも「経済的理由で使えない」「病院の方針で使えない」という苦しい選択を強いられています。
これは、命を守るための治療が、制度の壁によって届かないという現実です。
私たちは、この現状を変えたいと考えています。
- カペシタビンの術後薬物療法としての使用を、早期に保険適用とすること
- 経済的な理由で治療を諦めることがない制度にすること
- 一人でも多くの乳がん患者さんが、安心して治療を受けられる環境を整えること
これらを実現するために、厚生労働省、中医協、製薬企業などに対して、皆さんの声を届けたいと考えています。
どうか、あなたの署名で、この取り組みに力を貸してください。
患者さんとそのご家族、そして医療者が、希望を持って治療に向き合えるように。 命に直結する治療が、誰にとっても当たり前に届く未来のために。 皆さまの声が、制度を動かす力になります。
一人でも多くの乳がん患者さんが公平に治療を受けられるよう、ご賛同・ご署名を心よりお願い申し上げます。