CVポートって何?【皮下植込み型・中心静脈ポート】
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目次
00:00 はじめに
私たちは、抗がん剤や点滴での治療をするとき、 腕の静脈に針を刺して薬を投与します。
その際、点滴の確保が難しい方や 点滴が血管の外に漏れてしまうことがあります。こうした時、皮下植込み型・中心静脈ポート、 通称CVポートを使うことで、腕の血管のトラブルを避けたり、 効率よく治療を続けられることがあります。
00:41 CVポートのつくりと使い方
CVポートとは、2-3cmのポート部分と、カテーテルと呼ばれる管からできていて、局所麻酔を使った、30分~1時間程度の小さな手術で挿入出来ます。
まず、カテーテルを血管内へ留置し、カテーテルとつないだポートを近くの皮膚の下へと埋め込みます。カテーテルの先端は心臓の手前の太い静脈に留置されます。使用するときには、皮膚の上からポートに針を刺し、薬を注入します。注入された薬は、カテーテルを通り、チューブの先端から血管の中に入ります。
01:32 CVポートを作る場所
ポートを留置する場所には、いくつかあります。頸の血管や鎖骨下の血管にカテーテルを入れて、胸にポートを留置したり、腕に入れる方法などがあります。
ポートが不要になった場合には、手術で取り除くこともできます。
01:55 CVポートを使うメリット
CVポートを使用するメリットは、簡単・確実に針を刺せることです。腕の血管を使わないため、血管炎や血管外漏出などのトラブルも避けられます。また、ポートの種類によっては、採血や造影剤の投与もできます。
02:18 CVポートのリスクとデメリット
一方、デメリットもあります。ポートをつくる手術では、稀ではありますが肺に穴が空いてしまったり、出血や動脈損傷といった合併症が起こることがあります。また、挿入したあとにも、人工物が入っていることによる感染症や、カテーテルの閉塞、器具の破損などが生じ、場合によってはポートの抜去が必要になることがあります。
ポートを使い続けるためにも、定期的に生理食塩水を注入する必要があります。
03:00 まとめ
まとめです。CVポートを作ることで、血管炎などのトラブルを避け、治療の負担を減らすことができます。導入するタイミングや作る場所などについては、主治医とよく相談してください。
以上、BC tubeでした。