乳房にしこりがあったとき、どうする?
動画ナレーション全文
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目次
00:00 今回のメッセージ
今回のメッセージは
- 乳房のしこり=乳がんというわけではない
- しこりがある時は乳腺科のある病院を受診しましょう
ということです。
00:25 乳房のしこりと乳がん
しこりがあるとなれば、誰しも不安になります。ただ、しこり≠乳がんという事を思い出しましょう。しこりを自覚して受診される患者さんは数多くおられます。ただし、60歳以下の方でしこりを自覚して受診した方のうち、乳がんと診断されるのは10%以下とされています。つまり、多くの場合、しこりは良性であるという事になります。
一方で乳がんと診断された患者さんの半数以上がしこりなどに自分で気づかれて受診されます。乳がんは目で見て、触って、自分で見つけることができる、数少ないがんのひとつなのです。そこで大事なのは、いつもの自分の乳房の状態を知る、ということです。
01:31 乳房セルフチェック
乳房のセルフチェック、していますか?
ブレスト(乳房)・アウェアネス(意識):自分の乳房の状態に日頃関心を持ち、乳房を意識して生活することという言葉があります。自分の乳房の状態を知るために、日頃から自分の乳房を、見て、触って、感じる「ブレスト・アウェアネス」を心がけることで、自分の乳房に対する関心や意識が高まり、変化があった場合には医療機関を受診するなどの適切な行動をとることが習慣付くようになります。そのためにも入浴やシャワー、着替えのときなどに、気軽に自身の乳房の状態をセルフチェックしましょう。
02:28 他に気になるサインは?
乳房セルフチェックを普段心がけていると、乳房の変化に気づくこともあるかもしれません。気になるサインはありませんか?乳房の左右のサイズに差がある、乳房の形が変化している。次は飛び出たしこり、奥の方に触れるしこりです。しこりは脇の下にもないか見てみましょう。次は皮膚の表面にえくぼのようなくぼみ、ひきつれです。次は皮膚がオレンジの皮のように分厚くなり、毛穴が目立つ状態です。乳房全体に赤み、ただれ、潰瘍がないでしょうか。次は乳頭の変形・へこみです。次は乳頭・乳輪の腫れ・ただれです。次は乳頭からの分泌物です。何か気になるサインを見つけたら、乳腺科のある病院を受診することが重要です。
こちらは乳房のしこりを自覚して受診した患者さんのうち、乳癌の診断を受けた方の割合です。50歳代までは10%以下ですが、60歳代で1/4、70歳代で約半分の方が乳がんと診断されています。60歳以上のしこりは少し注意が必要です。
04:09 乳がん以外でしこりを感じる状態
それでは乳がん以外の乳房のしこりというのは、どのようなものがあるのでしょうか?乳腺線維腺腫・葉状腫瘍・乳腺炎・乳腺症などがあります。その他乳腺とは関係ない、脂肪・皮膚の腫瘍を乳房のしこりとして感じることもあります。
04:35乳房にしこりをふれたとき、どうする?
乳房にしこりを触れたとき、どうすればいいでしょうか?
まずは慌てないことが大切です。しこり=乳がんというわけではありません。いつから、どこに、どのようなしこりがありますか?しこり以外の皮膚の変化、乳頭分泌など気になるサインがありませんか?触り方が分からない方はBC Tube「乳房セルフチェック」動画を是非ご覧ください。そして、しこりがある時は必ず病院を受診しましょう。
05:28 おさらい
今回のポイントのおさらいです。
- 乳房のしこりすべて、が乳がんではない
- しこりがある時は乳腺科のある病院を受診しましょう
ということです。