【乳がん検診】「軽度の異常」「良性」と言われたら?
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目次
00:00 乳がん検診で「軽度の異常」と言われたら
この前受けた乳がん検診で軽度の異常があるって通知に書かれていたんです。要精密検査ではなかったみたいなんですけど。やっぱり心配なので、すぐ病院に受診して相談したほうがいいでしょうか?
つぶちゃん
検診の結果、「軽度の異常」があると言われたわけですね。結論から言うと、この結果の場合、今すぐ医療機関を受診する必要はありません。ですが、異常と言われるときになりますよね。どういうことなのか、詳しくご説明しましょう。
00:40 精密検査の判断基準
まず、私達が精密検査の必要性をどのように判断しているかご説明します。
これにはカテゴリー分類というものを使います。マンモグラフィや超音波で、どれほど乳がんを疑うかの指標です。カテゴリーの付け方には、細かくルールが決まっていて、それに則って判断していきます。
この評価基準を使って、日本全国同じ基準で、検診が行われています。カテゴリー1と2は精密検査不要、また少しでも悪性の可能性を考えるカテゴリー3以上であれば、検診結果としては、要精密検査と判定されます。
そして、今回のテーマである軽度の異常というのは、カテゴリー2 良性に該当するものです。何か指摘されていて、精密検査が必要と言われていなければ、ここに該当すると考えてください。
01:29 良性病変
この良性の中には、良性の石灰化、のう胞、線維腺腫などが含まれます。ここで詳しくは解説しませんが、これらは、いずれも基本的にはがんになる可能性が極めて低いものです。さらに、現時点で特に治療も必要でないものです。実際に、カテゴリー2と判定されたもので、がんの診断となったものは、限りなく0に近い確率と言われています。がんを疑っているわけではないのですが、検診上はこういうものがありました、ということは記録に残しています。検診を担当する側としては、特にがんを疑っている訳ではない状況ということが伝わればと思います。逆に、少しでも乳がんを疑うような状況であれば、カテゴリー3以上をつけることになります。
実際、カテゴリー2と判定したあとに取るべき対応は、何も見つからず異常なしと判定された方と同じです。すなわち、その時点で医療機関を受診する必要は特にありません。精密検査が必要か不要か、だけの結果が知らされる場合も多いです。検診結果の通知の様式は、施設や自治体によって異なりますので、表現の仕方も多少変わることがありますが、このカテゴリー2、すなわち良性の病変があったこともお知らせしている場合があります。他には、「良性病変」や「経過観察」などと表現される場合もあったり、具体的に良性病変の名前の記載がある場合もあります。
02:59 良性と判定された病変は悪性化するのか
んー、でも、なんとなく気になりますね。良性と判定された病変もそのうち悪性するのでしょうか?
つぶちゃん
実際、現時点でがんである可能性も、今後がん化する可能性も極めて低いと判断した病変が「良性」の判定になります。今の時点で医療機関を受診する必要は特にないということになるわけです。ただし、検診の評価はあくまでも、その時の評価ということは忘れてはいけません。今回見つかったものとは別に、今後、長い人生の中で、あなたが乳がんになるかどうかまではわかりません。引き続きブレストアウェアネスを心がけ、セルフチェックや検診は続けていきましょう。
03:43 メッセージ
最後にまとめです。検診で精密検査は指示されなかったけれど、「軽度の異常がある」と通知にあったときは?
この場合、指摘された病変が乳がんである可能性は極めて低いので、特に心配はいりません。ですが、この時点では良くても、今後長い人生の中で、乳がんになるかどうかまでは誰にもわかりません。今後も、引き続き、定期的なセルフチェックや検診は続けましょう。
以上、BC Tubeでした。