乳房の痛みやしこり、これって乳がん?|乳がんのギモンやセルフチェックについて3分でわかる!

この記事はこんな方にオススメ

☑︎乳がんの基本情報について知りたい方

☑︎胸に異変を感じている方

☑︎乳房のセルフチェック方法を知りたい方

日本人女性の9人に1人がかかるといわれる病気、乳がんとは

30代後半から上昇、罹患率のピークは40~60代あたり

皆さんは、日本人女性が最も多くかかるがんは何かご存知ですか?

実は、今では日本人女性の9人に1人が生涯に乳がんになると言われているほど、乳がんはとても身近な病気になりつつあります。 

一般的に、がんは年齢を重ねるほど罹患率が上がるのですが、乳がんはそれと異なり、35歳くらいから急激に増え、40~70代で発症する人が多い病気です

遺伝性乳がんとは?

およそ5〜10%が遺伝性の乳がんと言われています。

親がその遺伝子に変化を持つ場合、2分の1の確率で子どもに受け継がれるため母親や姉妹が乳がん罹患者の場合、リスクは上がります。

また、遺伝性乳がんは比較的若い時期に発症することが多いため、ご家族内に罹患者がいる場合は、意識を高めておきましょう。

家族に罹患者がいる人は、少し意識を高く

遺伝性乳がん以外で、原因がわからない乳がんも多いです。いくつかの生活要因が重なって発生すると言われています。

このような要件や生活習慣はありませんか?

こちらは、これまでの研究の結果、罹患した人たちに多く見られた生活習慣や環境にまつわる要件です。

「いくつ当てはまったら危険」というものではありませんが、一般的にがんリスクと言われるのは、喫煙や飲酒、そして肥満の原因となるような食生活や運動不足などです。

例えば親にそう言った生活習慣がある場合、一緒に暮らしてきた子どもも親と近い生活習慣であることが多く、その結果、親と子どもどちらも乳がんになるという場合もあります。生活習慣を改め、なるべく健康的な生活を送るよう努力しましょう

乳がんは、適切な治療で90%が治る病気

がんの中でも乳がんは生存率が高く、治療により治る確率が高いと言われています。

もちろん、がんのタイプや生存率は人それぞれなので一概には言えませんが、見つかるのが早ければ早いほど、治る確率は上がります。そのため、必要以上に怖がらず、気になるときはすぐに受診をしてください

〜乳がんと診断された方へ〜

あなたの周りにサポートする人は沢山います。

ひとりで悩まず、是非相談してください。解決策を一緒に考えましょう。

仕事を継続できるか不安な方

お仕事の内容にもよりますが、社会福祉士・社会労務士に相談しながら、どのようにお仕事を続けたらいいかが相談できます。

お子様を将来望まれている方、もしくは妊娠中の方

出産をすぐにあきらめないでください。

産科との連携により妊孕性「妊娠するための力」温存について相談することが可能です。

治療費が心配な方

がんの治療にはお金もかかりますが、経済的な問題に対しては、社会的な補助を受けることが可能です。

ブレスト・アウェアネスのススメ

40歳になったら、定期的に乳がん検診を

乳がん検診とは、症状がない人が受ける、病気の早期発見のための健診です。

日本では、40歳以上の方に対し、2年に一度の検診が推奨されています。

39歳までは、月に1度のセルフチェックの習慣をつけ、自分の手で乳房に変化がないかをしっかり確認しましょう。

そして40歳になったら、日頃の確認に加え定期的に乳がん検診を利用することが大切です。

変化があったらすぐに病院へ

乳房に変化があった場合でも、がんである確率はそれほど高くはありません。

しかし、良性か悪性かを見極めるのは難しいので、勝手に自己判断するのは危険です。かかりつけ医に相談したり、近くの乳腺科のある病院を受診しましょう

これって乳がん?と思ったら、見て、触ってセルフチェックを

セルフチェックの方法

「ブレスト・アウェアネス」とは、胸部へ意識を向けること。

いつもの状態を知ることこそが、小さな異常を見逃さない第一歩です!

20〜30代は「乳がん検診はまだ必要がない」と言われる世代ですが、だからといって無関心でいいわけではありません。

健診の代わりに月に1回のセルフチェックを習慣にしましょう。

生理が終わってからの1週間は最も乳房に変化がない期間なので、その時期にチェックするのがおすすめです!

セルフチェックの詳しいやり方はこちらの動画で解説しています♪

乳房や乳首にまつわる症状、こんなものがあります

乳房の痛みやしこり。おっぱいの病気というとすぐに乳がんを思い浮かべますが、実は他にもあります。

●乳腺線維腺腫 (にゅうせんせんいせんしゅ)

代表的な良性のしこりです。

10代後半から40歳くらいまでによく見られ、コロコロとした動くしこりが乳房内にできます。閉経すると徐々に小さくなりますが、大きさによっては手術で取り除くこともあります。

●乳腺炎 (にゅうせんえん)

授乳期によく起こる症状です。

乳汁が乳管の中に溜まってしまい痛みを発したり、赤ちゃんが乳頭に吸い付くためにそこから菌が乳房内に入り、中に膿がたまるパターンも。

●乳腺症 (にゅうせんしょう)

女性ホルモンの影響で、20〜40代の女性に多く見られる症状です。

人によっては、ズキズキしたり、締め付けられるほど痛いという人もいます。

生理が終わると症状は引きます。

有志乳腺科医による乳腺・乳がん情報を発信中

一般社団法人BC Tubeは、乳がんに関する理解しやすい適切な医療情報を広めることで

人々の乳がんに関する意識を高め人々の健康と福祉に寄与することを目的として

有志の乳腺科医が集まり設立しました。

乳がんについて知る際のきっかけになってほしいという願いを込めて、YouTubeで発信しています。

「乳がんを皆で知り、優しく支え合い、共に生きる」社会を目指して、これからも活動していきます。

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*こちらの動画も是非チェックしてみてください!*

【3分でわかる】この症状って、乳がん?

乳房のよくある症状である「乳房の痛み」や「乳頭からの出血・分泌」、「乳房のしこり」について説明しています。

乳がんって、どうやって分かるの?【乳腺科医が解説】【乳がんダイジェスト前編】

受診後の検査などについてわかりやすく解説しています。

乳がん 〜女性の9人に1人がかかる〜

記事の中でふれたように、乳がんが身近な病気であることを説明しています。

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