マンモグラフィってどんな検査?
動画ナレーション全文
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目次
00:00 こんなギモンにお答えします
この動画ではこんなギモンにお答えします。
- マンモグラフィ、痛い?
- マンモグラフィって、何を見てるの?しこり?
- マンモグラフィ、被ばくする?
00:17 マンモグラフィとは
マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影、つまりレントゲンです。
- 乳がん検診
- 乳房の精密検査
- 術後の定期的なチェック
さまざまな場面で広く用いられます。
00:32 撮影方法、撮影時の痛み
マンモグラフィの撮影方法です。撮影台の上に乳房を載せて、透明な板で圧迫して、乳房を薄く伸ばして撮影します。乳房を平たく伸ばして撮影することで、少ない放射線量で、はっきりとみられます。検査の時には痛みを感じることがあります。痛みには個人差があります。痛みが残ったり、病変がつぶれて飛び出すようなことはありません。
痛みが我慢できない場合は、診療放射線技師に遠慮なく伝えてください。生理後から排卵までは、痛みが少ない傾向があります。生理後にマンモグラフィを受けるのがお勧めですが、生理前だから検査できなかったり、精度が落ちたりすることはありません。
01:25 マンモグラフィの基本的な見え方
撮影されたマンモグラフィ画像は、何もない部分が黒くうつります。何かある部分は白くうつります。このマンモグラフィは正常な乳房ですが、筋肉や乳腺が白く映っています。また、脂肪は、筋肉や乳腺に比べると黒っぽく映ります。右と左の乳房をくらべながら、異常がないか、確認します。また、過去に撮影されたマンモグラフィがある場合は、それらとも比べます。新たに出現した異常がないか、チェックします。
02:04しこり
実際のマンモグラフィをみてみましょう。マンモグラフィで捉えられる所見の一つがしこりです。しこりは周りより白く写ることを念頭において、しこりがあるか、一緒に観察しましょう。この黄色く囲んだ部分の、白いところがしこりです。
こちらの画像では、しこりがどこにあるか、わかりますか?周りより白くうつる、囲んだ部分に所見がみられます。これらのスライドからお伝えしたいことは、触診やセルフチェックではわかりにくい、小さなしこりもマンモグラフィで捉えられます。マンモグラフィでは、しこりがあるかないか見るだけではありません。
できるだけ多くの情報をよみとっていきます。
しこりがある場合には、その形や、境目の状態、またマンモグラフィでの濃度などを注意深く観察します。総合的に判断して、良性、悪性どちらが考えられるか、さらなる検査が必要か、判断されます。
03:14 石灰化
2つ目の代表的な所見は石灰化です。石灰化とは、何らかの原因でカルシウムが沈着したものです。乳腺の中の石灰化は砂のような白い点として映ります。石灰化の形や、広がり方で、良性と悪性を判断できることが多いです。石灰化はエコーではみつけにくいため、マンモグラフィにより発見できる所見、つまり、マンモグラフィの得意分野といえます。
マンモグラフィで見つけられた石灰化も、しこりと同じように、詳しく観察されます。明らかな良性の石灰化と判断されるものを除いて、どんな検査を追加していくべきか、どういった病気を念頭におくべきか、さまざまな判断の貴重な材料です。
04:06 その他の所見
しこりや石灰化の他にも、乳腺のひきつれや、左右対称かもチェックされます。マンモグラフィでは、さまざまな所見を捉えられます。エコーでは捉えにくい石灰化や、触診ではわかりにくい小さなしこりをみつけられることは、
マンモグラフィの大きな利点、強みです。
04:33 マンモグラフィの不利益
マンモグラフィにはデメリットもあります。
被爆の問題です。マンモグラフィの放射線が人体に及ぼす危険性はほとんどありません。1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、東京からニューヨークの飛行機の中で受ける宇宙からの自然放射線量より少ない程度です。マンモグラフィで受ける放射線量は、お腹の赤ちゃんが奇形などの影響を受ける量に比べて、はるかに少ないです。乳房のみの被爆ですので、さらに影響は少ないです。
05:13おさらい
- 検査中、痛すぎて我慢できない時は、遠慮なく診療放射線技師に伝えましょう。
- マンモグラフィでは、エコーで見つけにくい、わずかな石灰化や小さなしこり、その他の様々な所見を捉えることができます。
- 被爆はごくわずかです。
以上、BC Tubeでした。